泌尿器科

前立腺疾患(前立腺肥大症、前立腺癌、前立腺炎)、尿路疾患(尿路結石、尿路感染症、尿路悪性腫瘍)の治療にあたります。

また、血尿、蛋白尿などを指摘された患者さんの2次検診を超音波検査、膀胱鏡、尿細胞診、血液検査でチェックします。

膀胱炎の再発に原因をみつけ、適切な治療をします。膀胱炎が悪化し腎盂腎炎になることがあります。
膀胱炎ではない発熱はしませんが腎盂腎炎では発熱・片測の腰の痛み等の症状がある方もいます。
検査(尿・尿培養・血液検査等)症状に応じ実地します。抗生剤点滴の治療を行います。

包茎、パイプカットの手術、カテーテルの交換も対応します。高齢化に伴い増加傾向にある勃起障害(ED)についてもご相談下さい。


泌尿器科

前立腺肥大症

症状は、尿の回数が多い、残尿感がある、尿が出にくい、尿が間に合わない、尿が漏れるなどです。

50才以上になり、上記のような排尿障害があれば早めにご相談ください。

現在では薬物療法(内服薬での治療)が主な治療法です。

α1遮断薬や5α還元阻害薬、生薬、漢方薬などお薬があります。

重度な場合は、専門施設での手術治療をお勧めします。


前立腺がん

前立腺がんの患者さんは最近増えています。前立腺がんの特有の症状はありませんが、前立腺肥大症と併存することも多く前立腺肥大症の症状で見つかることもあります。前立腺マーカー(PSA、前立腺特異抗原)が有効で血液検査で早期に発見できる癌です。50才以上の方検査を受けることをお勧めします。

前立腺がんの確定診断には前立腺の組織検査が必要です。

当院にて外来検査として、前立腺生検を行っております。前立腺がん確定診断後は者さんにあった治療(手術療法・放射線療法・ホルモン療法)を行います。

手術療法、放射線療法は医療連携病院をご紹介いたします。

患者さんにあった治療を行い、経過観察しフォローします。


前立腺炎

前立腺炎には細菌の感染による急性細菌性前立腺炎と細菌の感染が明らかでない非細菌性慢性前立腺炎があります。

●急性細菌性前立腺炎
急性の場合多くは細菌による感染で、高熱・排尿障害・排尿痛・頻尿症状が伴います。抗菌薬の点滴や内服薬で治療します。

●慢性細菌前立腺炎
頻尿、残尿感、会陰部の不快感、排尿困難が出現します。急性細菌性前立腺炎との違いは、症状は比較的おだやかです。
治療は抗菌薬の内服やセルニトンの内服で行い長期間の内服が必要となります。


尿道炎

おしっこする時に痛み、しみる感じ、かゆみ、おちんちんの先から膿や汁が出る。
性行為によって感染することがほとんどです。オーラルセックスも含まれます。


クラミジア性尿道炎

クラミジアが原因でおこる尿道炎です。
抗生物質の内服で治療です。症状が軽快しても完治してないこともあり治療確認が必要です。


淋菌性尿道炎

クラミジア尿道炎に比べ症状が強いです。尿道口から膿がでたり痛みが強いです。
点滴治療がスタンダードです。

*尿道炎になった場合、特定のパートナーがいる場合同時に検査をお勧めします。

女性の場合は不妊症の原因、男性の場合は尿道狭窄の原因となりますので注意が必要です。


淋菌性尿道炎

膀胱炎

おしっこをするときに痛い、下腹部痛がある、尿が近い、何度もトイレに行くなどの症状がある。

多くの場合は抗菌剤の内服にて症状が消えるため容易に考えられますが、繰り返さないためにも詳しい尿検査や細菌検査(原因菌の追求、感受性のある)が適切な治療が必要です。


腎盂腎炎

夕方になると高熱がでます。腰が張って重い、尿が濁っている、排尿時痛みがある等の症状があります。

原因は細菌などが尿道から侵入し膀胱を経て尿管を通り腎盂に達し発症します。

治療は血液検査を診ながら抗生剤投与・点滴を行います。膀胱炎と併発することが多いので治療期間が長くなることになります。


尿路結石

腎臓でできた結石が細い尿管に落下し、結石が尿管を通過した時に起こる痛みです。

激痛となることがあり、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

痛みを緩和し、結石の大きさ、位置を検討し適切な治療をお勧めします。

体外衝撃波結石破砕手術等の手術適応の方には医療連携病院をご紹介いたします。


膀胱がん

膀胱は尿を貯めたり出したりする機能を持つ風船状の臓器です。ここに出来たがんが膀胱がんです。初期に見つかれば治癒も可能です。

50歳以上の年齢の高い方に多く見られます。また、膀胱炎を繰り返しされている方は1度検査されることをお勧めします。

初期症状は、血尿です。無症状性肉眼的血尿とよばれ痛みがないです。

頻尿でもなく、単に赤い尿が1~2回出、その後しばらく血尿が消失するため見逃され発見が遅れ病状が進行し治療が難しくなることがあります。

手遅れにならないためのも、血尿が出た場合は泌尿器科専門医を受診しましょう。

当院では小さい場合は治療し3か月ごとのセルフチェックをおこないます。


尿道狭窄

外傷及び淋菌性尿道炎の不完全治療後に起こることが多く、尿道が狭くなり排尿困難になります。


精巣上体炎

陰嚢が腫れ、陰嚢の痛みと時に高熱で発症します。原因は細菌感染です。治療は抗生剤になりますが、炎症反応が強い場合は、点滴治療をおこないます。

精巣上体炎の後は、精巣上体にしこりが残ることがあります。

痛みがなく感染が改善していれば問題ない事が多いのです。精巣腫瘍との区別包皮炎・包皮亀頭炎包茎でなることが多いです。乳幼児・小児に多く見られます。

外用薬や内服薬にて治療を行います。

清潔が必要ですが、過度にこすったり洗いは刺激となり注意が必要です。


精巣上体炎

包皮炎・包皮亀頭炎

包茎でなることが多いです。乳幼児・小児に多く見られます。

外用薬や内服薬にて治療を行います。清潔が必要ですが、過度にこすったり洗いは刺激となり注意が必要です。


陰嚢水腫

陰嚢水腫は陰嚢の中、精巣の周囲に水がたまって陰嚢が大きくなる病気です。

原因は分かっていません。超音波検査で試験穿刺を行います。

根本的治療は手術が必要です。


精索静脈瘤

陰嚢が腫れ、痛みを伴うことがあります。不妊症の原因となります。

一般男性の15%に認められ男性不妊症患者の40%以上に認められます。

根本的治療は手術となります。専門の医療機関にご紹介します。


尿失禁

腹圧性尿失禁とは、咳やくしゃみ、階段や坂道を下る時尿が漏れてしまう。

切迫性尿失禁とは、突然尿がしたくなり、トイレ間に合わない、流れる水の音を聞いて尿が漏れてしまう。

治療は薬物療法が中心です。


尿失禁

過活動膀胱

多くの女性の方が悩んでいる病気です。「急に我慢できなくなる様な尿意が襲ってくる。」「我慢できなく漏らしてしまう。」などの切迫性尿失禁、尿意切迫感、頻尿をきたす病気です。

問診や質問票を使い症状を把握し、尿検査、超音波検査などの検査よって、診断します。

治療は薬物療法・行動療法があります。